レンゴー/段ボール・紙器製品値上げ、物流コスト増も影響
2024/03/04 更新
レンゴーは3月1日、段ボール・紙器製品を4月1日納品分より値上げすると発表した。
値上げの要因として、原燃料価格の高止まりに加え、円安傾向が長期化するなど、厳しい環境が続いていることをまず挙げている。さらに、4月からのドライバーの働き方改革への対応をはじめとする物流コストの高騰、人手不足が深刻化する中で、安定供給を続けていくための人材の確保や、政府から強く要請されている継続的な賃上げによる労務費の上昇、温室効果ガス削減のための環境対策や労働環境改善のための設備投資等、さまざまなコストアップ要因が発生している。
また、同社では「パートナーシップ構築宣言」のもと、下請中小企業振興法に基づく「振興基準」の遵守や、取引先とのパートナーシップ構築に取り組んでおり、中小の協力会社からのコストアップや賃上げに伴う価格改定の要請を受け入れている。
バリューチェーン全体にわたるコスト構造の変化に対して、同社では、徹底したコストダウンに取り組み、吸収に努めてきたが、自助努力のみでは、これ以上カバーすることは極めて困難な状況にあることから値上げに踏み切ったもの。
なお、かねてより同社がお願いしている物流の2024年問題に関する特別荷下ろし、休日や時間外の配送、待ち時間等の解消、改善については、別途、引き続き、配送条件の変更、費用負担について、相談していくとしている。
■概要
実施日:4月1日納品分より
対象品:段ボール、紙器製品
改定幅:現行製品価格より10%以上の改定