SGHDなど4社/業界初の「AI搭載の荷積みロボット」実証を開始
2023/12/18 更新
SGホールディングス(HD)・佐川急便・住友商事・米国のユニコーン企業でAIロボティクスソフトウェアの開発等を行うDexterityは12月15日、荷役作業の省人化を実現する「AI搭載の荷積みロボット」の実証実験を行う共同プロジェクトを発足したと発表した。今年12月から1年間の実証実験を行い早期の実用化を目指す。費用は約6億円。
<Dexterity が開発したロボットによって荷積みされている様子(米国)>
佐川急便では、将来的な労働力・輸送力不足に対応するため、、以前から荷積みロボットの導入を検討してきたが、輸送品質を維持する人手作業の代替が困難であり、大きな課題となっていた。
プロジェクトでは、SGホールディングス・佐川急便が、米国の物流業界でロボットの導入実績のある Dexterityの技術を生かし、同社の日本代理店を担い、かつ長年のパートナーである住友商事と協業する。
具体的には、Dexterityが佐川急便の荷積み現場に即した形のロボット開発・テストを米国設で行う。開発したAI搭載の荷積みロボットを、SGホールディングスグループの次世代型大規模物流センター「Xフロンティア内」の中継センターに設置し、実際のオペレーションについて検証する。
荷積ロボットに、佐川急便の物流オペレーションを学習させることで、佐川急便が求める輸送品質の実現を目指す。
人手作業の代替として、トラックの庫内に最適な荷積み作業ができるロボットの開発は、国内では初めての試みとなる。実用化すれば、ドライバーや積み込み作業者の業務負担軽減、荷役作業の省人化が期待される。
実証実験により機能が確認されれば、早期に実用化を進めていく考えで、今後新設される佐川急便の大規模中継センターなどへの導入を検討している。