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椿本チエインほか/物流倉庫向け遠隔フォークリフト操作システム事業化検討へ

2025/03/31 更新

椿本チエインとKDDIが共同出資するNexa Ware(ネクサウェア)は3月27日、ロジスティード、三菱HCキャピタルと、「物流倉庫向け遠隔フォークリフト操作システムの事業化」に向けて共同検討することついて合意し、基本合意書を締結した。

<遠隔フォークリフト操作システム検証機(左)と遠隔操作用モニタ画像>
20250328tsubakimoto - 椿本チエインほか/物流倉庫向け遠隔フォークリフト操作システム事業化検討へ

3社で物流改革を推進し、慢性的なフォークリフトオペレーター不足解消、冷凍倉庫等の過酷な作業環境改善・安全性向上による物流業界の魅力向上などの課題解決に貢献すると共に、持続可能な物流の実現を目指すとしている。

遠隔フォークリフトとは、既存のフォークリフトにセンサーやカメラなどの遠隔操作ユニットを後付けして、遠隔から操作できるフォークリフト。倉庫にカメラやセンサーなどの追加設置が不要なため、すでに顧客が保有しているフォークリフトを有効活用し、早期導入が可能などの特長がある。

開発背景には、EC市場をはじめとする物流需要の増加や労働人口減少を背景に、物流業界では労働力不足が喫緊の課題となっており、省人化や生産性向上に向けて倉庫自動化の動きが加速している。その中にあって、荷物の積み下ろしや移動など様々な作業にフォークリフトが利用されており、フォークリフトオペレーターの技能や人員確保が物流倉庫全体の稼働率に大きく影響している。

さらに、冷凍倉庫や空調設備のない現場など厳しい作業環境でのフォークリフト作業も多く、作業者の健康管理の面からも作業改善が求められている。 このような状況下、遠隔フォークリフトは、過酷な作業環境改善と安全性向上による物流業界の魅力向上、フォーク作業の多様化による雇用対象者の拡大、作業場所と操作場所の制約排除による業務効率向上といった課題解決手段を提供するものだ。

今後は、遠隔操作ユニットの開発、実機による操作性・作業性の検証に加え、冷凍倉庫などの厳しい環境下での運行検証を実施し、付帯サービスを含めた「物流倉庫向け遠隔フォークリフト操作システムの事業化」を目指す。

なお、1号機開発、実機での様々な検証を経て、2025年度中の販売開始を目指す。