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キリンビバレッジ、キリンGL/飲料倉庫のピッキング作業を自動化・知能化完了

2024/12/16 更新

キリンビバレッジとキリングループロジスティクスは12月12日、三菱重工業が開発し、三菱重工グループの三菱ロジスネクストとともに提供する、ΣSynX(シグマシンクス)によって飲料倉庫のピッキング作業を自動化・知能化するソリューション「自動ピッキングソリューション」を、キリンビバレッジの東日本エリアの物流拠点である海老名物流センター(神奈川県海老名市)に導入完了したと発表した。

<AGV(写真左)とピッキングロボット(写真右)>
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<AGFによる入出庫>
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12月より稼働を開始し、2025年1月より段階的に設備による出荷量を増やしていく。

ソリューションは、これまで物流現場の作業者自身が考えながら行っていた効率的なピッキング作業(パレット上に段ボールを積み付ける作業)を自動化・知能化するもの。無人フォークリフト、無人搬送車、ピッキングロボットを連携させて導入するため、従来のコンベヤーなどの固定設備が不要となり倉庫のレイアウトや拡張などの汎用性が高いソリューション。2022年11月から2023年6月の間に行った共同実証では、ピッキングソリューションによる生産性が実証前と比較し42%向上した。自動化・知能化することで、最小の手数で作業できるよう改善し、庫内の搬送機渋滞削減、オーダー処理順の最適化につながっている。

ソリューションを導入することにより、飲料が入った重量のある段ボールを人の手を介してピッキングを行う重筋作業やフォークリフト搬送を自動化し、作業環境の改善やピッキング人員を検品など他の作業への再配置を進めることができる。その結果、物流センター全体の人手不足の解消、待機車両時間を短縮することが可能となり、2024年問題の対応を加速することにつながる。

また、このソリューションは、自動化・知能化した設備のため、原則的に完全自動化への切り替えが可能だが、今回は、有事の際に人による作業が可能なハイブリッドなオペレーション設計にすることにより、停電・自然災害などによるBCP(事業継続計画)を考慮した設計としている。

<従来のピッキングフロー>
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<自動ピッキングのフロー>
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■配送センター概要
名称:キリングループロジスティクス東日本支社湘南支店 海老名物流センター
住所:神奈川県海老名市門沢橋6-2-1
敷地面積:2階建て 倉庫1階:1万5768m2 、倉庫2階:1万5907m2
導入設備:AGF4台、AGV11台、ピッキングロボット1台