ESR/日本の物流施設開発ファンドが4年連続で最高評価
2024/11/25 更新
ESRは11月22日、2024年GRESBリアルエステイト評価結果で、日本の2ファンドが3年連続「セクターリーダー」に選出され、4年連続「5スター」も取得したと発表した。
ESRは2014年から本調査に参加しており、今年はESRグループの関連会社、上場REITおよびファンドから49社が参加した。
主な評価では、ESRグループ全体で12の会社およびファンドが、GRESBリアルエステイト評価の総合スコアに基づくグローバル順位で5段階に格付けされる「GRESBレーティング」において、最高評価の「5スター」を取得した。
日本の物流開発ファンド『ジャパン・ロジスティクス・ファンドII』および『ジャパン・ロジスティクス・ファンドIII』は、4年連続でアジアインダストリアル部門の「セクターリーダー」に選出された。また、両ファンドは新規開発・大規模改修プロジェクトに関する「GRESBディベロップメント・ベンチマーク」で3年連続で最高評価の「5スター」を取得し、既存物件の運用に関する「GRESBスタンディング・インベストメント・ベンチマーク」では「4スター」を取得した。
韓国の『ESR Kendall Square Development(ケンダル・スクエア・デベロップメント)JVII』は、「GRESBスタンディング・インベストメント・ベンチマーク」において、グローバルインダストリアル部門で最も権威ある「グローバルセクターリーダー」に初めて選出された。
データセンター開発ファンド『ESRデータセンター・ファンド1』は、GRSBインフラストラクチャー評価に初参加し、「5スター」の評価を獲得した。ESRはデータセンターの開発において、ネットゼロを目指し、使用エネルギーの75%を再生可能エネルギーで賄うという目標を掲げている。さらに、再生可能エネルギーソリューションの導入、LEEDゴールド認証の取得に加え、環境や健康への配慮、安全性の確保にも積極的に取り組んでおり、その姿勢が高く評価された。
なお、GRESB(グレスビー Global Real Estate Sustainability Benchmark)は、世界の不動産資産における環境・社会・ガバナンス(ESG)のパフォーマンスを毎年測定する評価制度で、2009年に欧州の主要年金基金グループを中心に設立。
このGRESBリアルエステイト評価は、個々の不動産を対象とする調査ではなく、不動産会社、REIT、ファンドにおけるサステナビリティへの取り組みを評価する点が特徴。また、「セクターリーダー」は、各地域および物件用途において最も高い総合点を得た参加者と、その点差が1点以内の参加者に授与される称号。2024年には、過去最多の2223の上場・非上場の不動産会社やファンドがこの調査に参加した。