サードパーティロジスティクス3PL・物流アウトソーシング、株式会社サーガ

お問合わせ06-6265-0622

物流業界ニュース

HOME > 物流業界ニュース

物流業界ニュース

コカ・コーラ、伊藤園/2024年問題対応、愛知エリアで共同配送開始

2024/09/02 更新

伊藤園と、コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、「物流 2024年問題」への対応を背景にした物流での生産性向上と社会課題解決に向けて、愛知県新城市を中心としたエリアで物流面での協業をこの8月から開始した。

<共同配送のスキーム>
20240830cocacola - コカ・コーラ、伊藤園/2024年問題対応、愛知エリアで共同配送開始

協業のスキームは、まず「コカ・コーラ ボトラーズジャパンが委託する物流パートナーが、店舗配送後の復路で伊藤園豊橋支店に立ち寄り、伊藤園の製品を積載」、そして「コカ・コーラ ボトラーズジャパンの倉庫に一時保管後、翌日以降に両社の製品を混載し、共通店舗へ納品」するといったもの。

共同配送の背景として、伊藤園では、小売店等に製品を配送する際、管轄の支店を中心に自社製品やサービスを営業担当者が直接提供する「地域密着型営業(ルートセールス)」方式を採用している。一方で、流通・小売業界や物流業界の変化の中で、製品配送において取引先店舗間の移動に際して長距離となってしまうケースが発生しており、これに伴った配送効率の低下などが課題だった。

コカ・コーラ ボトラーズジャパンでは、自社物流拠点から小売店等に配送する際、物流パートナー社の店舗配送トラックを使用している。特定のエリアにおいては、日によって積載量にバラつきがあり、積載率や配送効率が低下することがあった。

今回、こうした物流面の課題解決を図るため、類似した物流体制をもつ伊藤園とコカ・コーラ ボトラーズジャパンの両社は、愛知県新城市を中心とするエリアにおいて実証実験を行い、2024年8月に本格的な物流の協業を開始したもの。

この協業は、両社の物流拠点から小売店舗への配送部分を、コカ・コーラ ボトラーズジャパンの物流パートナーが両社製品を混載して配送するもの。トラックとドライバーをシェアすることによりに、1配送当たりの積載量を向上させつつ輸送距離を最小化することで、配送効率の向上と環境負荷の低減に貢献する。また、今回の取組みで得られた知見をもとに、他エリアへの拡大も進めていくとしている。