イームズロボティクス/第二種型式認証ドローン、目視外物流可能
2024/04/08 更新
国産ドローンメーカーであるイームズロボティクスは4月5日、目視外による空の物流を可能とする最新型のドローン 第二種型式認証取得 「イームズ式E6150TC型」(E6150TC)を発表した。
イームズロボティクス製新型ドローン「E6150TC」は2024年4月5日航空法に基づく安全基準及び均一性基準に適合した第二種型式認証の物流用途機体として正式に認められた。これにより、E6150TCは機体として機体認証を取得し、また無人航空機操縦士技能証明を取得した者が飛行させる場合、 国土交通省の許可・承認が必要な特定飛行が、E6150TCは立ち入り管理措置を講じることによって、申請せずに飛行できる。
特定飛行とは、目視外飛行、夜間飛行(目視内)、人口集中地区(DID)上空の飛行、人または物件から30m未満の飛行、さらにE6150TCは従来必要だったカテゴリーIIの許可・承認申請が一部不要となる。
ドローンによる物流を目的として開発されたE6150TCは、2021年から2024年の今日に至るまで、大手物流会社や大手フード会社とタイアップし、日本国内様々な地域で実用化に向けた研究開発、実証試験を実施してきた。この機体で、実証実験ベースではなく本格的なドローン物流ビジネス参入が可能になる。
最大離陸重量24.0kg。最大搭載重量は6.0kg。宅配荷物、郵送物、食料品、日用品、雑貨、医療品など積載できるものは様々。用途に合わせて必要なものを迅速に運ぶことができる。もちろん災害現場など、人の立ち入りが困難な状況においてもE6150TCが活躍する。
E6150TC運用には二等無人航空機操縦士技能証明を取得する必要がある。これは新たに2022年12月5日から施行された「無人航空機操縦者技能証明等」の制度で、無人航空機を飛行させるのに必要な技能(知識及び能力)を有することを証明する資格。
「一等無人航空機操縦士」と「二等無人航空機操縦士」の2つの国家資格が制定され、二等無人航空機操縦士技能証明はカテゴリーII飛行に該当する無人航空機の飛行経路下において、立入管理措置を講じたうえで特定飛行を行う知識‧能力を有することの証明となる。
二等無人航空機操縦士技能証明を取得し、その他の条件を満たせば「カテゴリーIIBの特定飛行」(第ニ種機体認証以上及びニ等操縦者技能証明以上を保有が条件)を行う場合に、飛行許可‧承認手続きが不要になる。
また、型式認証は「安全性基準及び均一性基準に適合している」と認められた機体に交付される。型式認証を取得した機体は、ユーザーが「機体認証」の申請をする際に、検査の手順を大幅に省略でき、さらに機体認証書取得のための手数料が安くなる。