三菱地所/関西エリアでマルチ型冷凍冷蔵倉庫を1棟着工、1棟計画
2024/08/06 更新
三菱地所は8月5日、大阪府大阪市大正区平尾において、関西エリアで 2件目のマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設となる「(仮称)大阪市大正区平尾冷凍冷蔵物流計画」について、プロジェクト名称を「ロジクロス大阪大正」とし、8月1日に着工したと発表した。
竣工は 2026年1月31日を予定している。
施設は、2023年10月1日に着工した「ロジクロス大阪住之江」に続くマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設となっており、また今後大阪府大阪市大正区鶴町においてもマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設「(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画」を開発予定だ。
「ロジクロス大阪大正」、「(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画」の開発により、同社でのマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設の開発実績は累計3件(BTS型を含めると5件)となる。冷凍冷蔵食品の需要拡大を踏まえ、より幅広いテナントニーズに対応した冷凍冷蔵物流施設の開発を継続して推進していくとしている。
ロジクロス大阪大正は三菱地所が出資する特定目的会社が事業主体となって開発、延床面積約2万1400m2・地上4階建て一棟貸しを可能としたマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設。阪神高速17号西大阪線「大正東 IC」より約2.5kmと高速道路までのアクセスに優れており、大阪市内から兵庫県方面まで広域配送も対応可能だ。
大阪駅エリアやなんば駅エリアからのアクセスが可能な大阪シティバス「中央中学校前」バス停より徒歩圏内に位置し、周辺にはJR西日本大阪環状線・大阪メトロ長堀鶴見緑地線「大正」駅もあることから、雇用を確保しやすい環境になっている。
倉庫の一部を温度帯可変式とし、入居テナントの希望に応じた倉庫の温度設定が可能となっている。事務所系統については災害時24時間の施設稼働を可能とする非常用発電機を設置しており、冷却設備についても外部に切替分電盤を設けることで、緊急時には外部電源を接続することにより一部冷凍庫の機能維持が可能となり、テナントのBCP対策を支援する。
冷媒方式は自然冷媒を採用するとともに、屋上に設置する太陽光発電設備による再生可能エネルギーを導入する等、環境に配慮した施設づくりを目指している。なお、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)が定める最高5つ星の取得に加え、年間の一次エネルギー消費を実質的にゼロとする最高ランク『ZEB』認証の取得を予定している。
■計画概要
所在地:大阪市大正区平尾1-3-29 他
アクセス:自動車 阪神高速17号西大阪線「大正東 IC」より約2.5km
電車 南海汐見橋線「津守」駅より約1.5㎞
バ ス 「平尾一丁目」バス停より約 170m
用途:マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設(一棟貸し可能)
規模・構造:地上4階建、ボックス型、鉄骨造、耐震構造
敷地面積:約1万600m2(約3200坪)
延床面積:約2万1400m2(約6500坪)
建築主:大正デベロップメント特定目的会社
コンストラクトマネジメント:三菱地所設計
設計施工:淺沼組
着工:2024年8月1日
竣工:2026年1月31日(予定)
さらに、マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設の第3号案件として、延床面積約4万5430m2(約1万3743坪)・地上4階建・全階温度可変式・自然冷媒採用の計画を進めている。計画名は、(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画。
アクセスは、工場や倉庫が集積する大阪市大正区鶴町に位置し、大阪都心(大阪駅)から 10km 圏内と消費地近郊型の物流好立地であることに加え、動物検疫検査場所としての指定申請が可能な立地であることから、多様な物流機能の受け皿となることが期待される。
周辺は居住人口も多く、大阪駅、大正駅、なんば駅、大阪阿倍野橋/天王寺駅からもバス便が出ているため、雇用確保の面でも大阪圏内で優位性がある立地となっている。
■概要
所在地:大阪府大阪市大正区鶴町1-1-17 他
アクセス:自動車 阪神高速17号西大阪線「大正東出入口」より約 4.0km「大正西出入口」より約 4.5km
バ ス 「鶴町一丁目」バス停より約 300m
用途: マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設
敷地面積:約2万1660m2(約6552坪)
延床面積:約4万5430m2(約1万3743坪)
開発者:メック都市開発13号特定目的会社
竣工: 2026年末予定